必要な情報を掲載するというのは、ポスターの中でもとても重要で大切なイメージです。これをレイアウトと色の使い方を誤ってしまうと、騒々しく下品で安っぽいイメージになってしまいます。
情報が多く載っていても、配色を穏やかにして緻密な文字組にすると、落ち着いて、格調高く、上品なイメージを保ちながら、活気も出せます。
大きな小見出しを避けて、文字組を控えめにすると落ち着きが表れます。
情報量が多くても、同系色でまとめていると落ち着いた雰囲気になります。背景色をグラデーションにしたりすると、癒やしの感じも加わります。明るい渋いトーンでまとめると落ち着きがでます。背景を白地にするのをやめて、画面全体を淡濁色のトーンで覆って、同系色中心の配色でまとめると力強さと落ち着きのイメージが得られます。
大きな角版と暗色の焦げ茶色を使うと重厚な落ち着きを表すことができます。鮮やかなトーンを多くすると、落ち着きが消えてしまいます。背景の淡いトーンを白地にしたりすると、他の色面も活気づきますが、落ち着きはなくなります。トーンを変えるだけでまったく印象が変わってしまいます。
明色にグレーを少し入れたトーンにすると、紙面全体を落ち着いたものにしてくれます。格調高いというと、騒がしさがない形と厳格な配色によるしずかで重厚な表現となります。
文字組をしずかで綿密にすると格調高いイメージが出てきます。小さな文字を主体として、抑制を効かせましょう。抑制の効いた文字は、静かさを表します。格調の高さの表現に良く合います。揺るぎない形と色が格調を表しましょう。写真の点数を少なくすると高級感が出ます。大きく扱うほど、高級感と落ち着きのイメージを強調することができます。