美術全集などを見ると、絵画は額縁に入っていません。新聞や雑誌の印刷物も額縁は無いと思います。私たちが有名で重要な絵画を見る時、額縁はないのです。でも、美術展や展覧会、家に飾っている絵画は額縁に入っています。古い絵画を査定してもらったら、額縁の値段しかつかなかったということもあります。絵画を鑑賞するとき、額装されているのが当たり前なのに、額装された絵画を印刷物上で見るのは非常にまれなことではないでしょうか。額縁込みで紹介されているときは、その額縁もかなり価値があるものなのかもしれません。でも、超有名な絵画を印刷物で見て憧れて、展覧会などに見にいくわけですが、額装された絵画と対面したときにちょっとした違和感があるかもしれませんね。ちょっとした違和感だけでなく、作品そのものが額装によって印象を変えるわけです。